決算書から読み取る理想的な経営とは

「会社」とは営利の追及を目的とした団体です。従って、「利益」が一番大切であると言えます。しかし、利益と同じくらいに大切なものが「お金」です。赤字が続いてもすぐに倒産するとは限りませんが、お金の不足が続けば倒産してしまいます。

~前回の記事~

決算書作成の流れ

そこで、もう一度「資産、費用、負債、純資産、収益」を見てみます。会社経営にとって大事な「お金」は左側、経営努力の結果である「利益」は右側にあります。会社にとって大切なお金と、会社経営の成果である利益は、反対の位置にあるのがポイントです。

1001-1

会社にとって理想的なのは、「利益を計上しながらお金も残す」経営です。ところが、利益は計上しているのにお金はいっこうに増えないこともあります。黒字なのにお金が不足する経営では「黒字倒産」を招きかねません。

このような場合、お金以外の資産、例えば「売掛金」や「在庫」が増えている可能性があります。あるいは意図的に、損益計算書で実態のない利益を仮装計上する「粉飾決算」をしている恐れもあります。

反対にお金が増えているのに利益の計上額が少ない、または赤字の会社では、お金の流出しない費用(減価償却費、引当金繰入額、資産の評価損など)をきっちり計上する節税決算を心掛けているか、または業績を悪く見せようとする「逆粉飾決算」をしているケースもあります。

前述したように、理想的な経営とは「利益」を計上して「お金」も残す経営と言えます。損益計算書での利益は、貸借対照表でのお金という裏付けをもったものであることが重要です。

1001-2

~関連記事~

決算書と計算書類と財務諸表
決算書の構成要素
決算書作成の流れ


決算書から読み取る理想的な経営とは” への1件のコメント

  1. ピンバック: 決算書を読みこなすコツ | サクサクPC

コメントは受け付けていません。