パソコンを使っていると、突然動作が遅くなったり、変な動作をすることがあります。色々な原因が考えられますが、そのうちのひとつに「メモリの容量不足」があります。
ひとまず、メモリの使用状況を確認してみましょう。
コンピュータのプロパティを開きます。スタートメニューからコントロールパネルを開き、「システムとセキュリティ-RAMの量とプロセッサの速度の表示」を選択します。お使いのコンピュータによって、細かいところは変わりますが、下記のような画面が表示されます。赤枠の部分がお使いのコンピュータに搭載されているメモリサイズになります。この例の場合だと、メモリサイズは2GBということになります。これは、お使いのコンピュータによって変わりますので、ご確認ください。
メモリはハードディスクと比べるとデータを高速に読み書きできるというメリットがあります。このメリットを活かして、パソコンが様々な処理を行う際、データの保管場所として利用されます。
しかし、メモリはハードディスクよりも値段が高く、あまり大きなサイズを搭載することができないため、アプリケーションをたくさん起動したり、サイズの大きいファイルを使ったりすると、メモリのサイズが不足することがあります。
メモリが不足すると、余ったデータをハードディスクに保管しようとします。ハードディスクは、メモリよりも読み書きする速度が遅いため、パソコン全体の速度が遅くなったように感じるのです。
それでは、メモリが不足しているかどうか確認する方法です。CtrlキーとShiftキーとEscキーを同時に押すと、タスクマネージャーが起動します。赤枠に注目してください。使用率が高かったり、利用可能メモリが少ない場合は、メモリが不足しています。
メモリが不足していることがわかったら、どうしたらいいのでしょうか。対策としては、下記が考えられます。
- 同時に使用するアプリケーションを減らす。
知らないうちに多くのアプリケーションを起動してしまい、メモリを圧迫していることがあります。タスクバーをチェックして、使用していないアプリは終了しましょう。 - 常駐アプリを切る。
ウィルス対策ソフトなど、表面上では見えないのですが、裏で動いているアプリケーションがあります。これらのアプリもメモリを消費していますので、不要なものがあれば削除しましょう。具体的な方法は、こちらのページを参考にしてください。 - メモリを増設する。
最近はメモリも安くなってきましたので、増設してしまうのも手です。ただし、お使いのパソコンによって増設ができない場合もありますので、増設可能かどうかを確認のうえ購入してください。また、メモリサイズは多ければ多いほどいいのですが、32ビットOSの場合は約3GBしか使用することができません。64ビットOSでしたら、より多くのメモリを使うことができます。動画編集など、サイズの大きいデータを扱う場合は、64ビットOSを選択するのもいいでしょう。