マイクロソフトSAMプログラムライセンス調査 体験記その1

ある日、いつものように仕事をしていると、マイクロソフトを名乗る女性から電話が掛かってきた。

「ライセンス調査に関する封書を発送しましたが、受け取られましたか?」
「いえ、まだ届いておりませんが・・・」
「来週には届くと思いますので、ご確認ください。」
「はぁ。」

なんのこっちゃわからないが、普段WindowsやExcelでお世話になっているマイクロソフトさんが何か発送したというのである。ここはしっかり確認しておかなくてはならないだろう(当初、私は親マイクロソフト派だったのだが、この数日後にはアンチマイクロソフト派に宗旨替えすることになる)。

翌週、確かにマイクロソフトから封書が届いた。なにやら、ライセンスの所持状況を確認することで法的なリスクを回避とか、コストの最適化とか書いてある。

「うん。イラネーな。」 特に悩むこともなく、即決でゴミ箱送りにした。

2~3日後、またマイクロソフトを名乗る女性から電話が掛かってきた。

「封書は受け取られましたか?」
「あー、受け取りましたけど、弊社は間に合ってますので結構です。」

「いえ、ライセンス調査を受けて頂くことで法的なリスク回避やコストうんぬんかんぬん・・・」
「そういうこともあるかもしれませんが、弊社は結構です。」
「いえ、ライセンス調査を受けて頂くことで(以下繰り返し)」

なぜ必要なのか? 調査の手間を掛けて得られるメリットは何か? 何を聞いてもマニュアル通りのような回答しか返ってこない。まるで悪質な偽NTT代理店の営業攻撃のようである。

ここでもっとゴネたら良かったのかもしれないが、声の感じから察するに電話の主は25~6歳の女性である。うちの娘とそんなに変わらない子にゴネるのも大人げない。せめてどんな調査か聞くだけ聞いてあげよう。

「調査と言われてもこちらも業務があります。どれくらい負担になるものですか?」
「簡単な調査です。書類をお送りしますのでご確認ください。」

結果、メールで「導入状況確認書」なるExcelファイルが送られてきた。早速開いてみると、マイクロソフト製品の種類・数からプロダクトキーの内容まで、わっかりにくいExcelのファイルに全部手入力しなくてはならない。これはさすがに無理だ。他社の社員をどんだけヒマだと思ってるのか。

「まぁ、ちょっとくらいなら協力しようかな」という善意を逆手にとるとは、やり手な会社である。さすが世界の魔イクロソフト。

そのまま放置して(実際、決算時期だったので対応しているヒマがなかった)3カ月が過ぎた。その間、月1ペースでマイ黒ソフトから督促メールが来ていたが、無視していた(重ねて言うが決算時期で忙しかったのである)。

しかし、私が忙しかったことの一因はマイクロソフト様にもあるのである。WindowsUpdateの不具合対応とか、Windows7の不具合対応とか。これまで私は、「これだけ高機能なソフトウェアなんだから、少々の不具合は仕方ない。ユーザー側が融通を利かせて対応すりゃええじゃないか。」とあちらこちらで説いて回っていたのであるが、この状況では「そんなめんどくさい調査させるんなら、つまらん不具合だすな、ボケェェ」と言いたくもなる。

といっても、このまま放置していいものか気にはなっていた。取引先のベンダーに聞いたところ、「あんまり揉めると法的措置をとると脅されるらしいですよ~」と脅かしてくる。もちろん、正規購入品ばかりでライセンス違反などしていないのだが、魔イ黒ソフトのような大企業に訴訟を起こされたら、悪いことはしていなくても社会的に抹殺されてしまう。それは困る。

仕方がない、決算も乗り切ったことだし、着手することにした。ここから天下のマックロソフト様とのやりとりがダラダラ続くとは、このとき予想だにしなかったのであった。

その2へ続く・・・