【Windows7】32ビットと64ビットは何が違うのか?

パソコンを購入するとき、「Windows7 32bit」や「Windows7 64bit」などと、表記されていることがあります。また、Windows7などのOSを購入すると、32ビット版と64ビット版のどちらかを選べるようになっています。これらは、どのような違いがあるのでしょうか? また、どちらを選ぶべきなのでしょうか?


~はじめに~
この記事では、パソコンの初心者向けにできるだけわかりやすく説明することを目指しました。従って、細かい説明は端折ったり簡略化したりしています。詳細を理解したい方は、情報処理などの専門書をご覧ください。

  1. ビットとは何か?
    「ビット」とは、コンピュータで取り扱うデータの単位です。コンピュータ内では、「0」と「1」の2種類の数字を使って、画像や文章などを表しており、これを2進数といいます。

    このとき、「0」と「1」の桁数に応じて、「○○ビット」という風に呼びます。例えば、「1101」というデータは4桁ですので、「4ビット」ということになります。同様に、8桁の2進数は8ビット、16桁なら16ビットとなります。

    私達が普段の生活で使っているのは、10進数です。指が10本あるから10進数という説が有力のようですが、コンピュータはなぜ2進数なのでしょうか? 

    もちろんコンピュータに指が2本あるわけではありませんが、コンピュータの場合、オンとオフの2種類を使うのが効率的なのです。10進数のように、0から9までの10種類を表すには、複雑な制御が必要となり効率が悪くなります。オンとオフなら、より簡単というわけです。

    このため、コンピュータでは0と1の2進数が使われます。

  2. 32ビットの意味は?
    32ビットというと、2進数で32桁という意味になります。では、「Windows7 32bit」のように使われた場合はどうでしょうか?

    この場合、「このパソコンでは32bit単位(2進数で32桁)でデータを処理する」ということになります。同様に、「Windows7 64bit」ならば、64bit(2進数で64桁)でデータを処理します。

    32bitと64bit、パッと見たところは2倍の差しかありませんが、パソコンの世界ではとんでもない差になってしまいます。

  3. 32ビットと64ビットの違いは?
    32bitでは、4,294,967,296通り(2の32乗)の値が表現できますが、64bitでは、さらにその4,294,967,296倍、つまり18,446,744,073,709,551,616通りの値を表現できることになります。

    数値で見るととんでもない差ですが、これ自体にあまり意味はありません。64Bitにしたからといって、パソコンの性能が何倍にも上がったりすることはありませんし、使い方によっては動作速度は変わらないこともあります。

    では、実際にパソコンを利用するうえで問題になるのは何かというと、「使用できるメモリサイズの差」です。

    32bitのWindowsパソコンの場合、使用できるメモリサイズは理論上4Gバイトですが、実質的には3Gバイトまでしか使えません(残りのメモリは、内部的に使われます)。

    一方、64bitのWindowsパソコンであれば、理論上は32bitの43億倍ものメモリが使えることになります。もちろん、そこまでは無理なので、16GBとか32GBくらいが実用範囲になっています(OSのエディションにより、上限があります)。

    つまり、「64bitパソコンは、32bitパソコンに比べて、何倍ものメモリを積める」ということになります。このことで、一番メリットが出るのは、動画の編集や画像の加工など、サイズの大きいファイルを扱う場合でしょう。

    もしサイズの大きいデータを扱うようなことがなければ、64bitで多くのメモリを積んでも、あまり恩恵は得られません。

  4. どちらを選ぶべきか?
    用途、環境によります。以下の項目が当てはまる方は、32bitを選択すべきでしょう。

    • 古いアプリケーションや、周辺機器を使っている。
      古いアプリや周辺機器は、64bitに対応していないものがあります。対応していないものがあったり、事前に確認できなければ、32bitの方が無難でしょう。
    • サイズの大きいデータを扱わない。
      メールとインターネットしか使わないという方なら、32bitで充分です。
    • パソコンは初心者で、できるだけトラブルが起こらない方がいい。
      一概には言えないのですが、比較的32bitの方が無難に使えるでしょう。

    以下の項目に当てはまる方は、64bitを選択してください。

    • サイズの大きいデータを扱うことが多い。
      64bitで、できるだけメモリを積んでください(OSのメモリ上限には注意)。
    • とにかく、速度優先。
      64bitで、できるだけメモリを積んでください(OSのメモリ上限には注意)。使用するアプリケーションに64bit版があれば、そちらを使ってください。
  5. 32bit OSのメモリ上限
  6. 64bit OSのメモリ上限