就活生必見の自己PRとは? 企業から見た「採用したい学生」

桜の咲く季節を迎え、会社説明会・面接と、就活生にとっては、大変な時期と思います。今回は、就職活動において、学生が念頭に置くべきことを書いてみたいと思います。

私はこの時期、企業の採用担当として、会社説明会や面接に関わっています。一生懸命に活動している学生さんを見ると、全員採用したい気持ち(残念ながら、そうはいきませんが)と、「もっとこうしたらいいのに」と歯がゆい気持ちになります。

就活生は、10~20社の会社を回るのは当たり前、多い人は30社以上の説明会に参加し、面接を受けています。数撃ちゃ当たる、ではありませんが、より多くの会社を見て、自分の進むべき道を探るのは良いことだと思います。

その一方で、どの学生も見た目は同じ、話す内容も同じという、「金太郎アメ状態」になっています。企業側からしてみれば、誰もが同じに見え、採用を決めるポイントがないということです。

無難なリクルートスーツに身を固め、ネットで自己PRの仕方を検索していれば、おのずとそうなります。また、数多くの会社を訪問しているうちに、知らず知らずのうちにルーチンワークのように面接をこなしている人もいるかもしれません。

就活生に考えて欲しいのは、「学生は会社を選ぶが、会社も学生を選ぶ」ということです。当たり前のようですが、このことを踏まえた言動をしている就活生は意外に少ないように思います。

例えば、就活生に「何か質問はありますか?」と聞くと、多くの方が「どのような社風ですか?」「福利厚生はどうですか?」など、無難な質問に終始します。

何も奇をてらえというつもりはありませんが、何百人もの学生が会社説明会を参加し、面接にエントリーしているのです。当たり障りのない質問をしていれば、その場はやり過ごせるかもしれませんが、良い意味で目立つことはできません。

そういう控えめな就活生を見るたび、「もっとアピールしてよ!」と思います。なんだか、面接を受けにきただけで満足しているかのようです。もちろんそんなことはないでしょうが、そう見えます。

では、どういうアピールをすればいいのでしょうか?

企業にとっての採用活動というのは非常に難しいもので、「これは!」と思った人がイマイチだったり、地味で目立たなかった人が意外としぶとく頑張ったりすることはザラにあります。

結局のところフタを開けてみないとわからないのです。企業側の採用担当者は、経験としてこのことをわかっていますので、面接で学生が言うことをほとんど信用しなくなっています。

そのような状況で、ネットで検索してきた上っ面だけの自己PRを並べても、何も伝わりません。また、サークル活動やバイトの経験を自己PRで出す人も多いですが、前述したように企業側はあまり信用していません。

ここで重要なのは、「企業はどういう新卒を採用したいのか?」ということです。中途採用ならば即戦力ということになりますが、新卒の場合は、3~5年後くらいに1人前になったらいいな、という程度です(接客などバイトの経験を生かせる業務なら別かもしれません)。

つまり、最初のうちは会社の言うことを素直に聞いて、文句も言わず、周りの社員ともトラブルを起さず、無難に雑用をこなし、3~5年経ったら一人前になって会社に貢献してくれる人がいいのです。

ネットなどでは「社畜」という言葉があります。表現は悪いですが、「社畜」を求めているといって良いでしょう。もしくは、「守破離」の守と言っても良いでしょう。

もちろん、「一生社畜として会社に尽くせ」と言っているのではありません。あくまでも入社後3~5年の話です。その後は、経験を活かし、自分しかできない方法で会社に貢献しなくてはなりません(それができない人は、「社畜」として会社にお世話になるしかありませんが)。

以上のことを踏まえ、自分らしい自己PRを考えてみてください。サークルやバイトの経験を入れても良いですが、企業側は大して評価しないことを忘れずに。

最後に、私が採用に関わってきた中で、感じることをそのまま列挙してみます。採用担当者の意見のひとつとして、就職活動の参考にして頂ければ幸いです。

  1. 採用は宝くじである。
    ある経営者の方が「採用は宝くじみたいなもの」とおっしゃっていました。長年経営者として採用に関わった方でさえ、面接で良い人材を判断するのは難しいのです。
  2. 面接官との相性もある。
    面接は、人と人とのコミュニケーションですから、「合う合わない」が出てきます。面接がうまくいかなくても、「相性が悪かった」と切り替えましょう。
  3. 線が細い人は採用しにくい。
    男女ともに、線が細い方は打たれ弱い印象があり採用しにくいです。抽象的な言い方ですが、線が細い、華奢な外見の方は、姿勢や表情、発声を工夫してみてください。
  4. 男性より女性が優秀。
    新卒採用に限っては、男性よりも女性の方が優秀です。これは私だけの意見ではなく、他の採用担当者に聞いても同じでした。中途採用で年齢が高くなるほど、男女の優劣差はなくなるように思います。

    それでは、新卒採用は男性にとって不利かというと、そうでもありません。企業によって異なりますが、採用枠は男女別々に設定されていることが多いようですので、男性の方がやりやすいかもしれません。だって、競争相手のレベルが低いんですから・・・

色々と苦労すると思いますが、体調を崩すことなく、就職活動を戦い抜かれることをお祈りしております。